飛行計画をたてよう
計画とは、行動、たとえば、お祝い事を予定しているときのイベントの順序などを表すのに使われます。飛行機のパイロットは、目的地までうまく飛行するための助けとなる情報である"飛行計画"に基づき操縦しています。飛行計画には次のような情報が含まれています。
- 飛行機番号(識別)
- いつ出発するか(出発時刻)
- どこから飛行機が離陸するか(出発地点)
- どのように目的地に行くか(飛行経路)
- どこに着陸するのか(目的地)
- そこまで飛ぶのにどのくらいかかるのか(飛行予定時間)
- 何時に着陸するのか(到着予定時刻)
- 飛行機の色
- パイロットの名前

飛行計画は、紙面を減らし、語数を少なくするために、空港や都市、航空会社、国籍も記号(暗号)で表されています。空港では、例えば、アメリカのカルフォルニア州サンフランシスコ国際空港は飛行計画上では、SFO 、日本の羽田空港(東京国際空港)はHND、 成田国際空港(新東京国際空港)はNRTとなります(日本航空はJL 全日本空輸はNH 、日本はJA 東京はTYO、アメリカはN ニューヨークはNYCとなります)。
一旦飛行機が離陸すれば、航空交通管制(ATC)の管制官が飛行計画の情報を使い、飛行機の追尾の助けにするほか、飛行機間の安全な距離を維持するために使います。
無線機で話すことは、時によっては「B」を「P」のように言葉や文字の音を聞き間違えてしまうかもしれません。このような聞き間違えが起こらないように、飛行計画のほとんどの情報は、文字と数字を使用して短縮されるか暗号化されます。パイロットは、聞き間違えを避けるために、国際的な音声のアルファベットを使います。
国際音声アルファベットは、Aは「アルファ」、Pは「パパ」のように、アルファベット中のすべての文字に音声で単語を振り当てています。暗号SFOは、シエラ、フォックストロット、オスカーと表現されます。
それでは、航空チャート、飛行計画シートを作成して飛行計画をたててみましょう。
材料と道具

※飛行計画シートはこちら(PDF 156KB)からプリントアウトしてください。
※航空チャートはこちら(PDF 268KB)からプリントアウトしてください。
※PDFが開けない方はこちらからAdobeReaderをダウンロードしてください。
作り方

いろいろためしてみよう
- 同じ航空チャートと飛行計画シートをもう1枚ずつ用意して、他の人に渡します。 パイロットと航空管制官が通信をするように、お互いはなれた場所に移動して、トランシーバか携帯電話で通信をしてみましょう。
- 飛行中のある時刻を想定して、現在どのあたりを飛行しているのかを航空管制官とパイロット確認し合ってみましょう。
- 飛行中に町や農場の上空を通過したら、その風景を絵に描いて見ましょう。
- 国際音声アルファベットを使って飛行計画を作成してみましょう。